語彙ログ。

言葉の意味や語源の覚え書き

副詞(分量)用語集

【数多(あまた)】
数が多いさま。たくさん。多数。
程度が甚だしいさま。たいへん。非常に。

【数多度(あまたたび)】
何度も。何回も。

【あんまし】
「あんまり」の転。

【いかっぱち】
どれくらい。どれほど。

【幾多(いくた)】
数多く。たくさん。多く助詞「の」を伴って体言を修飾する。

【幾つも(いくつも)】
数が少なくないさま。たくさん。
(下に打ち消しの語を伴って)少ししか。あまり。

【幾人か(いくにんか)】
そう多くない人数。何人か。

【幾人も(いくにんも)】
多くの人数。何人も。

【幾許(いくばく)】
数量・程度が不明であることを表す。どのくらい。どれほど。
(「いくばくか」の形で)わずか。すこし。
(下に打ち消しの語を伴って)数量・程度がいくらもないことを表す。すこし。

【幾らでも(いくらでも)】
数量の多さを誇張して表すさま。どれほどでも。
(下に打ち消しの語を伴って)数量・程度が思ったほど多くないさまを表す。いくらも。
(「―よい」などの形で)数量・程度にこだわらないさまを表す。多くても少なくても。

【幾らも(いくらも)】
(下に打ち消しの語を伴って)数量・程度がそれほどでもないさま。たいして。あまり。
たくさん。いくつも。いくらでも。

【聊か(いささか)】
数量・程度が少ないさま。少し。幾らか。自己の事柄については謙遜を、他者の事柄については婉曲を表し、「かなり」の意で用いられることがある。
(下に打ち消しの語を伴って)少しも。全然。現代語では「いささかも」の形をとる。

【一度に(いちどに)】
複数の物事が同時に起こるさま。また,まとめて一回で行うさま。一斉に。いっぺんに。

【いっぺんこっきり】
一度だけ。一度限り。

【一遍に(いっぺんに)】
複数の物事が同時に起こるさま。また、まとめて一回で行うさま。一度に。
短い時間のあいだに。

【今少し(いますこし)】
もうすこし。あと少し。

【未だ嘗て(いまだかつて)】
(下に打ち消しの語を伴って)今までに一度も。

【未だに(いまだに)】
解決・改善されるべき状態が、今になっても継続していることを慨嘆の気持ちを込めて言う語。まだ。

【主に(おもに)】
主として。大部分。ほとんど。

【皆式(かいしき)】
すべて。まったく。かいもく。

【皆是(かいぜ)】
みな。すべて。

【皆目(かいもく)】
(下に打ち消しの語を伴って)打ち消しを強調する気持ちを表す。まったく。まるっきり。

【数(かず)】
物の多少や順序を表す言葉。一、二、三の類。また、それを表す文字。
物の数量。
数量の多いこと。古語では多く「かずの」の形で使われる。
数えあげるほどに価値のあるもの。下に打ち消しの語を伴っていう場合が多い。
あるものを構成する、同類の仲間。
数を数える時に、しるしとして使う物。特に、勝負の点数を数える時の串など。

【合式(がっしき)】
のこらず。すべて。一切合切。

【がっぽがっぽ】
金銭などが大量に、かつ、次々にはいってきたり出たりするさま。

【がっぽり】
一時にたくさん入手したり失ったりするさま。

【きっかり】
数量などに端数のないさま。ちょうど。きっちり。
際立って、目立つさま。くっきり。

【幾許く(こきばく)】
程度がはなはだしいさま。たいそう。

【悉(ことごと)】
残らず。すっかり。全部。ことごとく。
すべてのことにつけて。完全に。まったく。
詳細に。くわしく。

【悉く(ことごとく)】
それに関するものすべてに及ぶさま。残らず。多く好ましくないものについて用いる。

【ごまんと】
非常にたくさんあるさまを俗にいう語。

【再再(さいさい)】
ある動作を何回も繰り返すさま。たびたび。何度も。

【再三(さいさん)】
ある言動を二度三度と繰り返すさま。何度も。たびたび。

【差し当たり(さしあたり)】
将来のことは考慮せず、今現在に限って問題に対応するさま。今のところ。当面。さしあたって。
=差し当たって(さしあたって)

【差し当てて(さしあてて)】
直接に。じかに。

【しこたま】
たくさん。どっさり。

【数数(しばしば)】
ある程度の期間をおいて、同じ行動や状態が何度も繰り返されるさま。何度も何度も。たびたび。しょっちゅう。

【若干(じゃっかん)】
数ははっきりしないが,あまり多くはないことを表す。副詞的にも用いる。いくらか。多少。

【末長く(すえながく)】
これから先長く。

【すがらに】
ずっと通して。始めから終わりまで。

【少なからず(すくなからず)】
程度や数量が少しではなく、かなりであるさま。大いに。程度のはなはだしさを婉曲にいう語。
しばしば。

【少なくとも(すくなくとも)】
最小の程度や最低の段階に言及するさま。うちわにみても。少なくも。
ほかの物事はともかくとして。せめて。

【少なくも(すくなくも)】
「すくなくとも」に同じ。
(下に打ち消しや反語を伴って)いくら少なく見ても…ではない。

【すこ】
ちょっと。すこし。

【少し(すこし)】
程度がはなはだしくなく、また数量などが多くないさま。わずか。いくらか。ちょっと。

【少しく(すこしく)】
わずかに。すこし。いささか。

【少しも(すこしも)】
(打ち消しの語を伴って)ちっとも。全然。
わずかでも。すこしでも。

【精切り(せいぎり)】
精一杯。せいぜい。

【そこら】
数量の多いさま。それほどたくさん。
程度のはなはだしいさま。たいそう。

【そこらく】
十分に。幾度も。

【多多(たた)】
数多くあるさま。たくさん。多く「多多ある」の形で用いる。

【たぶたぶ】
液体が容器に一杯に満ちるさま。なみなみ。
物事に余裕のあるさま。たっぷりと。

【たんと】
数量が多いさま。「たくさん」のやや古風な言い方。いっぱい。
程度がはなはだしいさま。非常に。

【たんまり】
たくさん。どっさり。
十分満足なさま。ゆったりしたさま。

【ちいと】
少し。ちょっと。

【ちっくり】
わずかに。ちょっと。ちっくと。

【些とも(ちっとも)】
(下に打ち消しを伴って)打ち消しを強調する気持ちを表す。少しも。くだけた表現で口頭語に用いられる。
少しでも。ちっとでも。

【ちびちび】
一度に少しずつするさま。わずかずつ。少量ずつ。

【ちびり】
少し。ちびちび。

【ちびりちびり】
少しずつ。ちびちび。

【着着(ちゃくちゃく)】
物事が予定や順序どおりに滞りなくはかどるさま。一歩一歩。

【ちょい】
ちょいと。ちょっと。

【ちょこっと】
少々。ほんのちょっと。

【ちょっくり】
「ちょっくら」に同じ。

【ちょっこり】
ほんのわずか。ちょっと。

【一寸(ちょっと)】
数量・程度などがわずかなさま。時間が短いさま。
軽い気持ちで行うさま。特に何という考えもなく行うさま。
大層というほどではないが、無視できない程度・分量であるさま。
(下に打ち消しの語を伴って)簡単には(…できない)。

【ちょっぴり】
ほんの少しばかり。
=ちょっぽり

【ちょびっと】
量や程度の少ないさま。ほんの少し。ちょっと。ちょびと。

【ちょんびり】
「ちょんぼり」に同じ。

【ちょんぼり】
少しばかり。わずかばかり。ちょっぴり。ちょんびり。

【塵許り(ちりばかり)】
少しばかり。ちりほど。

【どっさり】
重いものが落ちる音を表す語。どさり。どっしり。
数や量が多いさま。たくさん。

【長長・永永(ながなが)】
時間的に長く続いている。
空間的に長く続いているさま。

【何一つ(なにひとつ)】
(下に打ち消しの語を伴って)、打ち消しを強調する気持ちを表す。ひとつも。

【何程(なにほど)】
不定の量を表す。どれくらい。どれほど。
どんなに。どのように。
(反語に用いて)大したことはない,の意を表す。

【なみなみ】
(多く打ち消しの語を伴う)普通であること。とおりいっぺんであること。また、そのさま。
同じ程度である・こと(さま)。

【何でも彼でも(なんでもかでも)】
「なんでもかんでも」に同じ。

【残らず(のこらず)】
あますところなく、すべてに及ぶさま。全部。すっかり。

【残り無く(のこりなく)】
残らず。全部。

【初めて(はじめて)】
その状態・事柄をそれまで経験していないさま。最初。
(「…てはじめて」の形で)さまざまな経過を経てようやくその状態になるさま。やっと。

【万(ばん)】
どうしても。まんいち。
けっして。万に一つも。

【万万(ばんばん)】
すべて考慮に入っているさま。十分に。
(下に打ち消しの語を伴って)少しも。決して。万一にも。よもや。

【一つも(ひとつも)】
(下に打ち消しの語を伴って)打ち消しを強調する気持ちを表す。少しも。全く。

【一物(ひともの)】
いっぱい。たくさん。一面に。

【ふすさに】
たくさん。

【二つ乍ら(ふたつながら)】
二つとも。双方どちらも。

【ふんだく】
十分にあるさま。ふんだんに。

【ふんだんに】
あり余るほど十分にあるさま。ある分量以上に使うさま。

【幾(ほとほと)】
たいへん。まったくもう。多く、嫌な思いをしたり、困りはてたりした時にいう。
ほとんど。だいたい。
もう少しのところで。すんでのことに。

【殆ど(ほとんど)】
すべてといっていいくらいであるさま。だいたい。おおよそ。あらかた。
もう少しのところで。すんでのことに。
切実であるさま。全く。非常に。本当に。

【略(ほぼ)】
だいたい。あらかた。

【まそっと】
もう少し。もうちょっと。もそっと。

【亦(また)】
同じ事柄が再び起きたり,繰り返されたりするさまを表す。
もう一度。再び。重ねて。
今度も。同様に。やはり。
他と比べて事態・状態が同じであるさまを表す。やはり。同様に。
もう一つ別の要素が加わるさまを表す。その上に。
(上にくる副詞を強めて)驚きいぶかしむ気持ちを表す。それにつけても。

【未き(まだき)】
早い時期・時点。まだその時期にならないうち。単独で、または「に」を伴って、「早くも」「早々と」の意で副詞的に用いることが多い。

【未だ未だ(まだまだ)】
「まだ」を重ねて強めた語。

【まちっと】
もうすこし。いますこし。もうちょっと。

【まっと】
もっと。

【まま】
頻度が多くはないが、少なくもないさま。ときどき。まれに。時には。

【丸ぐち(まるぐち)】
そのままそっくり。まるごと。

【万一(まんいち)】
その事態の実現の可能性が極めて低いことを仮定する気持ちを表す。ひょっとして。もしも。万が一。

【万と(まんと)】
たくさん。どっさり。

【万万一(まんまんいち)】
「万一」を強めた言い方。ほとんどありえないと思うがひょっとして。

【微塵も(みじんも)】
(下に打ち消しの語を伴って)打ち消しを強調する気持ちを表す。ほんの少しも。いささかも。

【皆がら(みながら)】
すべて。全部。

【皆乍ら(みなながら)】
ことごとく。全部。みながら。

【無慮(むりょ)】
非常に数の多いことをおおまかに表す語。おおよそ。だいたい。ざっと。

【滅多に(めったに)】
まれにしかないさま。頻度の極めて少ないさま。ほとんど。
思慮なく行うさま。うかつに。

【もう】
時間や程度が、ある基準や節目を超える意を表す。もはや。
時間や場所にある基準点を定めて、それに近づく意を表す。まもなく。
すでにある基準や状態に達しているのに、さらに加える意を表す。さらに。
その時点までにある動作が終了していたり、ある状態になっていたりする意を表す。

【もうちょい】
「もうちょっと」のくだけた言い方。もう少し。

【も少し(もすこし)】
「もう少し」のくだけた言い方。もうちょっと。

【漸・稍(やや)】
分量・程度がわずかであるさま。
しばらくの間。
次第に程度が増すさま。一層。

【僅かに(わずかに)】
差が非常に少ないさま。
そのことだけがなんとか実現するさま。かろうじて。やっとのことで。

【わんさ】
人が大勢集まるさま。物がたくさんあるさま。

【わんさわんさ】
大勢がひっきりなしに押しかけるさま。