語彙ログ。

言葉の意味や語源の覚え書き

副詞(様相)用語集

【ああ】
ある場面の様子をさしていう。話し手からやや離れた場面や、話している時点とは別の場面などについていう。
話した内容や心の中で考えたことがらなどをさす。多く「こう」と呼応して用いられる。

【あっけらかん】
何もなかったように平然としているさま。
あまりの意外さにあきれて,ぽかんとしているさま。

【荒々(あらあら)】
荒々しいさま。乱暴なさま。

【粗粗(あらあら)】
詳しくはないが、一通り。ざっと。だいたい。
まばらなさま。きめがあらいさま。

【有り有り(ありあり)】
ある状態がはっきりと外に現れているさま。
あたかも目の前にあるように心に感じられるさま。まざまざ。

【暗に(あんに)】
はっきりとは表さないさま。それとなく。

【徒らに(いたずらに)】
無駄に。むなしく。「無駄に」の改まった言い方。

【一挙に(いっきょに)】
事態が一度に大きく変化するさま。一気に。

【一向(いっこう)】
(下に打ち消しの語を伴って)行為や状況に少しも動じないさま。まるきり。少しも。
以前からの状況が全く変わらないさま。
全く。
ひたすらに。ひたむきに。
いっそのこと。むしろ。
すべて。全部。

【一散に(いっさんに)】
わき目もふらずに走るさま。一目散に。

【一斉に(いっせいに)】
みんながそろて同じ行いや状態をとるさま。同時に。そろって。

【弥弥(いよいよ)】
前よりも程度がはなはだしくなるさま。ますます。
その時期がついにやって来たさま。とうとう。
その時期が迫っているさま。
どちらともいえなかった物事が確実になるさま。確かに。ほんとうに。

【弥し(いよし)】
いよいよ。ますます。多く「いよしも」の形で、手紙などに用いられた。

【うつたえに】
ある一つのことだけに向かうさまを表す語。多く下に打ち消しや反語の語を伴って用いる。いちずに。むやみに。

【うらうら】
太陽が明るくのどかに照るさま。うららかなさま。
心が穏やかでのどかなさま。

【えっちらおっちら】
大儀そうに歩くさま。やっとのことで歩いているさま。

【押し返し(おしかえし)】
逆に。反対に。あべこべに。

【己と(おのれと)】
自分で。ひとりでに。自然に。

【徐に(おもむろに)】
落ち着いて、ゆっくりと事を始めるさま。ゆったりしたさま。

【斯くも(かくも)】
このように。これほどにも。

【がばと】
急に起き上がったり,倒れ伏したりするなど,急激な動作を起こすさまをいう語。ぱっと。かっぱと。

【かやかや】
「がやがや」に同じ。
声高に笑うさま。

【がらっと】
戸などが勢いよく開く音を表す語。
すっかり変わるさま。

【がらら】
すっかり。残らず。まったく。
ひょいと。

【がらり】
乱暴に戸・障子などを引き開けるさま。
堅い物が触れたり,落ちたりした時の音を表す語。
すっかり変わるさま。

【消え消え(きえぎえ)】
形や姿などがほとんど消えようとするさま。
心が絶え入りそうなさま。生きた心地のしないさま。

【きっかと】
はっきりと。確かに。

【急遽(きゅうきょ)】
予定外の事態や突然の出来事にただちに対処するさま。非常に急いで。

【きゅっと】
強くしめつけるさま。しまって細くなっているさま。
心に強くせまるさま。
しごいて音を立てるさま。
酒を一息に飲むさま。

【挙世(きょせい)】
世の中をあげて。世間全体で。

【ぎりぎり】
強く力を入れたり,巻きつけたりするさまを表す語。
物が強くふれあう音や,そのさまを表す語。

【際際と(きわぎわと)】
はっきりと。きっぱりと。

【ぐしぐし】
紙などが、しわくちゃになるさま。くしゃくしゃ。
ぶつぶつ不平がましくいうさま。

【ぐっしょり】
ひどくぬれているさま。びっしょり。

くるりくるり
何度も軽やかに回るさま。また、変化するさま。くるくる。

【ぐれりぐれり】
揺れ動いて安定しないさま。

【けろり】
すっかり消え去って、跡形もないさま。なにごともなかったように平然としているさま。
起こった出来事に対して、当然予想される反応を、全く示さないさま。

【現に(げんに)】
予測や仮定でなく,事実であるさま。自分の意見・主張を裏づける時に用いる。

【忽然(こつぜん)】
にわかに。突然。こつねん。

【ごろり】
(多く「と」を伴って)かたくて大きいものが転がったり倒れたりするさま。ごろっと。ごろん。

【こんみり】
味わいが深いさま。濃厚なさま。

【ささ】
これこれ。しかじか。

【然も然も(さもさも)】
いかにも。

【さらさら】
物が軽く触れ合ってかすかに立てる音を表す語。
水などが浅い所をよどみなく流れるさま。
茶漬けなどを軽やかに食べるさま。
物事がつかえずにはかどるさま。すらすら。
物に粘り気や湿り気がないさま。さっぱりとしているさま。

【さらり】
感触がなめらかで軽いさま。さらっと。
ねばりけのないさま。さらっと。
(本来なら,ためらい・抵抗などが予想されるところで)物事をとどこおりなくするさま。
こだわりのないさま。きれいさっぱり。
さらさらと音のするさま。
=さらっと

【しくしく】
勢いなくあわれに泣くさま。しおれて泣くさま。さめざめ。
腹などが絶えず鈍く痛むさま。

【静静(しずしず)】
静かに動作が行われるさま。
きわめて静かなさま。

【しっぽり】
しっとりと全体的に十分ぬれるさま。また,雨が静かに降るさま。
男女間の愛情のこまやかなさま。
情がこもっていて静かなさま。しんみり。

【しみじみ】
心に深くしみ入るさま。
心静かに落ち着いてするさま。

【しめじめ】
湿りうるおうさま。しっとり濡れるさま。
浮き立ったところや騒がしい感じがないさま。心に深くしみこむさま。しめやか。

【白白(しらしら)】
だんだん明るくなっていくさま。夜のしだいに明けるさま。しらじら。
薄明るいさま。ほの白く輝いて見えるようす。しらじら。
はっきり。あからさまに。

【撓撓(しわしわ)】
(多く「と」を伴って)物のしなうさま。しなしな。

【しんめり】
「しんみり」に同じ。

【すっくり】
まっすぐに立っているさま。
すっかり。すべて。
こわめに飯をたくことをいう語。

【ずでんどう】
(「と」を伴っても用いる)人が激しい勢いで倒れるさま。ずでいどう。

【ずばっと】
刃物などが勢いよく突き刺さるさま。また、切るさま。ずばと。
ためらわずに物事を行なったり、物を言ったりするさま。
=ずばと

【ずばり】
遠回しでなく、急所を突いて鋭く話をするさま。物事の核心をついて、はっきり言うさま。ずばっと。
刃物で勢いよく物を切るさま。

【すやすや】
静かに快く眠っているさま。
(風などが)静かで快いさま。

【すらり】
支障なく順調に事が運ぶさま。一続きの動作が途中でつかえないで、なめらかに行われるさま。
人の身体や手足が、余分な肉がついたりしないで形よく伸びているさま。

【ずらり】
(多く「と」を伴う)多くの人や物が列になって並ぶさま。
=ずらっと

【するり】
なめらかに、滑るように動くさま。
物事がすみやかに滞りなく行われるさま。

【寂として(せきとして)】
しんとして静かなさま。ひっそりとしているさま。

【そこはかと】
どこがどうであるとさしていえるほどに、場所や物事の明瞭なさま。はっきりと。分明に。
何かはっきりしないさま。なんとなく。どうということなく。

【そっくり】
余すところがないさま。全部まとめてそうするさま。
静かに。そっと。

【そと】
音を立てないように。静かに。人に知られないように。ひそかに。そっと。
少し。ちょっと。

【染め染め(そめそめ)】
墨跡の鮮やかなさま。墨くろぐろと。
しみじみと情をこめて。

【ぞろり】
多くのものがひとつながりまたは、ひとかたまりになっているさま。
着物を、長めにしどけなく、あるいは着流しに粋(いき)な風に着ているさま。

【たおたお】
(多く「と」を伴って)しなやかなさま。たおやか。

【高高(たかだか)】
目立って高いさま。
声高(こわだか)に言うさま。
数量・程度をどんなに多く、または好意的に見積っても、それほど問題にならないさま。どうみても。せいぜい。たかが。

【高で(たかで)】
せいぜい。たかが。
そもそも。つまるところ。

【但しく(ただしく)】
「ただ」を強めた語。

【たらたら】
しずくなどのしたたるさま。
このましくないことばかりを続けて言うさま、またはするさま。

【ちくり】
針など先のとがったもので皮膚を刺すさま。また、そのような痛みを感じるさま。
効果的な短い言葉で人を刺激するさま。
程度がわずかなさま。

【ちゃんちゃん】
物事をてきぱきと順序よくするさま。きちんきちん。
刀で斬り合う音を表す語。

【丁丁発止(ちょうちょうはっし)】
刀などで激しく切り合う音やそのさまを表す語。
激論を戦わせるさま。

【ちょきり】
物をはさみで断ち切る音を表す語。ちょきん。
きちんと整っているさま。しゃんと。しゃっきり。

【ちょぼくさ】
わずかな物が散らばっているさま。ちょぼちょぼ。
こそこそとささやき合うさま。ひそひそ。
口先でうまく言いくるめるさま。

【つぶつぶ】
水の流れる音を表す語。
(水などが)粒のようにほとばしり出るさま。
ことこまかなさま。くわしいさま。
口の中でぶつぶつ言うさま。
胸さわぎのするさま。どきどき。
針を刺したり、物を切ったりするさまを表す語。ぶつぶつ。ぷつぷつ。
物の煮える音を表す語。ぐつぐつ。
文字を続けて書かないで、離して書くさま。

【つやつや】
(多く下に打ち消しを伴って)すっかり。まるっきり。
つくづく。つらつら。
つやがあるさま。つやがあって美しいさま。

【倩倩(つらつら)】
つくづく。よくよく。

【つるり】
なめらかなさま。また、よくすべるさま。
動作などがなめらかなさま。するり。

【でんと】
重く大きいものがどっしりと置いてあるさま。また、人がどっかりとすわるさま。

【何処と無く(どことなく)】
はっきりこうだと説明できないが,その雰囲気や印象などからそう感じるさま。なんとなく。

【どっと】
人や物などが急に多く押し寄せるさま。
大勢が一度に声をあげるさま。
病気が急に重くなり,床につくさま。

【とっぱさっぱ】
忙しく立ち騒ぐさま。慌ただしいさま。とっぱくさ。
=とっぱかわ

【どっぴと】
にぎやかに騒ぐさま。

【とど】
とどろく音を表す語。
よろめくさま。

【轟(とどろ)】
とどろきひびくさま。

【轟轟(とどろとどろ)】
とどろきひびくさま。とどろ。

【とばくさ】
せわしいさま。とっぱくさ。とっぱかわ。

【どぶどぶ】
泥などの深く没しやすいさま。ぬかるんでいるさま。ずぶずぶ。
口のすぼまっている容器から液体の流れ出る音。どくどく。

【どやどや】
大勢が騒がしく出入りするさま。
大勢が集まり騒ぐさま。

【とろり】
物がとけて形が崩れるさま。液状のものが滑らかに流れるさま。
眠気・酒の酔いなどで、精神の働きがゆるやかになるさま。心を奪われるほど心地よいさま。
浅く眠るさま。

【どろり】
(多く「と」を伴って)物がとけて、あるいは液体に物がとけこんで、濁って粘り気が強いさま。

【どろん】
重くよどんで,生気や輝きのないさま。
眠気や酒の酔いなどで目つきがぼんやりしているさま。とろん。
急に姿が消えるさま。

【どんみり】
色がにごっているさま。どみ。
空のくもっているさま。どんより。

【なびなび】
のびのびとして流麗なさま。のびのび。

【何やら(なにやら)】
実体がはっきりしないさま。なにか知らないが。なにかしら。
理由はわからないが,漠然とそう感じられるさま。どういうわけか知らないが。なぜか。
(「…やら」の下に続けて)一々あげないで同類のものがあることを示す。

【何等(なにら)】
「なんら(何等)」に同じ。

【何とも(なんとも)】
(下に打ち消しを伴う)これとはっきり言えない気持ちを表す。どうとも。
特に取り上げるほどのものでもないという気持ちを表す。
程度が形容のしようのないほどひどいさま。まことに。まったくもって。

【賑賑(にぎにぎ)】
非常ににぎやかなさま。

【俄しく(にわしく)】
にわかに。急に。

【ぬっくり】
あたたかなさま。ぬくぬく。
十分にあって豊かなさま。
首尾よく行くさま。ひそかにうまく事を運ぶさま。
厚かましいさま。平気でいるさま。

【ぬらり】
(多く「と」を伴って)ぬるぬるとしてすべるさま。

【ぬるぬる】
水気があってなめらかで,滑りやすいさま。ぬらぬら。
粘液状のものがうごめくさま。柔らかくてつかもうとすると抜け出るようなさま。

【ぬるり】
ぬるぬるしているさま。ぬるぬるしたものに触れてすべるさま。

【ぬれぬれ】
ねばねばしたものが付着するさま。ぬるぬる。

【のったり】
「のたり」を強めた語。

【のっと】
ぬっと。

【はきと】
はっきりと。

【ぱたっと】
軽い物が倒れたり落ちたりする音を表す語。
続いていたものが急にとだえるさま。

【はたと】
急に物を打ったりするさま。
新しい状況や考えが突然表れるさま。
鋭く見すえるさま。
完全に。全く。
しっかりと。きちんと。

【はたり】
「はたと」に同じ。
軽いものが落ちたり、当たったりする音を表す語。

【ぱたり】
軽い物が倒れたり当たったりする音を表す語。ぱたん。
戸などをあけたてする音を表す語。
急にとだえるさま。ぱったり。ぱたっと。
=ぱたん

【ばたん】
「ばたり」に同じ。

【はっきと】
はっきりと。

【ばっさり】
刀などで勢いよく切るさま。
思い切って切り捨てるさま。また、素早く決断するさま。
まとまりがなく、乱れているさま。

【ばったり】
ものが落ちたり倒れたりするさま。
偶然出会うさま。
急にとだえるさま。

【ぱっぱと】
瞬間的に、繰り返し起こるさま。
勢いよく飛び散るさま。
手早いさま。荒っぽいさま。

【ばらり】
一つにまとまっていたものが解けて乱れるさま。また、物が散り落ちるさま。
糸・紐(ひも)などが切れるさま。
すっかり。ことごとく。
琵琶(びわ)を弾くときの撥(ばち)音を表す語。

【ぱんぱん】
物をたたいたりする音を表す語。
物が続けて破裂する音を表す語。

【ひいひい】
赤ん坊などの泣くさまを表す語。
苦しいさまを表す語。
「ひりひり」に同じ。

【ひこひこ】
かすかに動くさま。ぴくぴく動くさま。

【犇と(ひしと)】
離れないように,すきまなく密着しているさま。しっかりと。
外部からの働きかけが身や心に強く迫ったり感じたりするさま。
床などが押されて鳴るさま。ぎしぎしと。みしみしと。
ぴったりと密着するさま。
物や人がすきまなく並ぶさま。
すべてにわたるさま。完全に。
勢いよく打つさま。びしっと。

【犇犇(ひしひし)】
外部からの働きかけが身や心に迫ったり感じたりするさま。
少しのすき間もないほど詰まるさま。
ぴったりと締めるさま。かたく引き結ぶさま。
押されたりすれあったりして物がきしむ音を表す語。みしみし。ぎしぎし。
騒がしく言い合うさま。どよめき合うさま。
強く打つさま。ぴしぴし。
少しのすき間もなく寄り添うさま。ぴったり。ひしと。
動作がたゆみなく次々と行われるさま。どんどん。てきぱき。

【びしびし】
次々と,容赦なく、厳しく行うさま。
物が勢いよく続けざまに当たる音を表す語。
(床板など)物がきしむ音を表す語。
鼻汁をすすりあげる音を表す語。
=ぴしぴし

【ぴしゃり】
戸・障子などを手荒くしめるさま。また、その音を表す語。
平手で勢いよく打つさま。また、その音を表す語。
水などのはねるさま。また、その音を表す語。
することに遠慮がなく、しかも相手に反撃の余地を与えないさま。
正確で少しの狂いもないさま。ぴたり。
=ぴしゃっと
=ぴしゃん

【ぴしり】
「ぴしっと」に同じ。

【ぴたぴた】
物が密着するさま。
手で軽くたたく音や素足で歩く音を表す語。

【ぴたり】
すき間なくついているさま。
食い違いがなく合っているさま。
急に、または、すっかり止まるさま。

【びっしょり】
すっかりぬれるさま。ひどくぬれるさま。

【ひっそ】
「ひっそり」に同じ。

【ひっそりかん】
静まりかえったさま。

【ぴったし】
「ぴったり」の転。俗語的な言い方。

【ひったり】
「ぴったり」に同じ。

【一際(ひときわ)】
他とくらべて程度が際立っているさま。一段と。ひとしお。いっそう。

【一頻り(ひとしきり)】
しばらくの間盛んに続くさま。ひとっきり。

【ひやり】
急に冷たさを感じるさま。
一瞬,恐怖・危険などを感じて緊張するさま。

【ひょいと】
不意に現れるさま。だしぬけに。
何の気なしにするさま。
楽々と手軽にするさま。
身のこなしが軽やかなさま。

【ひょうど】
ひょいと。不意に。突然。
矢を放つ時の音を表す語。ひゅうっと。

【ぴょこぴょこ】
「ひょこひょこ」に同じ。
しきりに頭を下げるさま。ぺこぺこ。
次々に続いて現れるさま。

【ぴょこん】
急に動作をするさま。ひょこり。
そこだけが突き出ているさま。

【ひよひよ】
(赤ん坊のひよめきなどが)弱々しく動くさま。ひくひく。
ひな鳥などの鳴き声を表す語。ぴよぴよ。

【びらり】
布などがなびきひるがえるさま。びらびら。びらりしゃらり。

【びりっと】
紙や布などが勢いよくさける、やや低い音を表す語。
電撃などの強い刺激を受けた時痛み・しびれを感じるさま。

【びりり】
(「と」を伴っても用いる)「びりっと」に同じ。

【ぴりり】
(「と」を伴っても用いる)「ぴりっと」に同じ。

【ふがふが】
鼻や口から空気がもれて,はっきりした言葉にならないさま。

【ぷかぷか】
盛んにタバコをふかすさま。
軽い物が水に浮かんでいるさま。
らっぱや笛などを吹き鳴らす音やそのさまを表す語。

【ぷかりぷかり】
ゆっくりとタバコをふかすさま。
「ぷかぷか」に同じ。

【ふつと】
物を断ち切るさま。また,その音を表す語。
急に。突然。
(下に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。

【ふつふつ】
物を断ち切るさまやその音を表す語。
やめるさま。思い切るさま。きっぱり。ふっつり。
本当に。全く。

【ふなふな】
体に力が入らないさま。しゃんとしないさま。へなへな。

【ふらり】
ゆっくり揺れるさま。力なく動くさま。
大した目的や考えがなく、行動するさま。
予告や重大な意味もなく、現れるさま。偶然。
=ふらっと

【ぶらり】
やや重い物が垂れ下がっているさま。ぶらん。
なすこともなく暮らすさま。ぶらぶら。
思いがけないさま。突然。ふらりと。

【ふらりふらり】
ゆっくり何度も揺れるさま。

【ぶらりぶらり】
「ぶらぶら」に同じ。

【ふりふり】
舞い落ちるさま。ひらひら。

【ふわと】
やわらかく軽いさま。
軽く身をひるがえして飛び上がるさま。
軽率なさま。うかうかと。

【ふわり】
軽くやわらかいさま。
軽くゆるやかに浮かびただようさま。
軽い物でそっとおおうさま。

【ぺこり】
(多く「と」を伴って)「ぺこん」に同じ。

【ぺこん】
表面の一部がへこむさま。
急に頭をさげるさま。

【ぺたぺた】
物の平らな面が連続して当たるさま。
一面に紙などをはりつけたりするさま。また、やたらに判を押したりするさま。

【べたり】
ねばねばしたものがくっつくさま。べっとり。べったり。
だらしなく尻を床につけて座るさま。
印鑑などを濃く押すさま。
=べたっと

【ぺたり】
(多く「と」を伴って)「べたり」に同じ。「べたり」よりもやや軽い意味合いで使う語。ぺたん。

【ぺたん】
「ぺたり」に同じ。ぺったん。

【ぺったり】
物が他の物の表面にねばりつくさま。「べったり」より軽い感じを表す。
力なく座り込むさま。

【べっとり】
ねばりけのあるものが一面についているさま。べったり。
すっかり尻をつけて座るさま。

【ほうと】
ため息をつくさま。
物を勢いよく投げたり、突いたりするさま。ぽんと。とんと。

【ぽかん】
頭などを強く打つさま。
急に穴のあくさま。また,穴のあいているさま。口を開くさまにもいう。ぽかり。ぽっかり。
ぼんやりしているさま。あっけにとられているさま。
物が割れるさま。割れて口が開くさま。
=ぽかり

【ぽかっと】
頭などをなぐる音を表す語。ぽかりと。
それまでふさがっていたところが突然抜けてなくなったさま。

【ぽこぽこ】
ぼこぼこよりも、軽い感じを表す語。
多くの穴や突起があるさま。

【ほたほた】
うれしげなさま。愛敬を示すさま。
軟らかくまた重そうに続けて物の落ちるさま。

【ほっかり】
あたたかいさま。
突然現れるさま。だしぬけに起こるさま。
大口をあいて食いつくさま。
うっかり。
ほんのりと明るいさま。

【ぼっかり】
「ほっかり」を強めた言い方。

【ぽっくり】
人が突然死ぬさま。
硬いものがもろく折れるさま。
馬などがゆっくり歩くさま。

【ほっこり】
ほかほかとあたたかいさま。
色つやがよく鮮やかなさま。また、ほっとしたさま。

【ぽっつり】
小さなものがただ一つだけあるさま。ほんのわずかであるさま。ぽつり。
大粒の雨がまばらに降るさま。

【ぽつり】
雨やしずくが落ちるさま。
点や小さな穴のできるさま。
一つだけ離れてあるさま。
言葉少なに話すさま。また、一言だけ物を言うさま。
糸やひもなどが途中で切れるさま。ぷつり。
=ぽつん

【ぽとぽと】
水などのしずくが続けざまに落ちるさま。ぽたぽた。

【ぽとり】
(多く「と」を伴って)あまり重くない物の落ちるさま。また、その音を表す語。

【ほらほら】
炎や湯気などがゆれ動くさま。
着物の裾(すそ)がひらひらと返るさま。ひらひら。
ゆっくりとある状態になってゆくさま。
中が空虚であるさま。

【ぽりぽり】
「ぼりぼり」より、やや軽い感じや音を表す語。

【ほろ】
涙のほろりと落ちるさま。
雉(きじ)・山鳥・ほととぎすなどの鳴き声を表す語。

【ほろほろ】
涙が、こぼれ落ちるさま。
雉(きじ)や山鳥などの鳴く声を表す語。
木の葉や花などの散るさま。はらはら。
人の分かれ散るさま。ばらばら。
物がもろくやぶけるさま。
ものを食べる音を表す語。ぽりぽり。
日のたけるさま。

【ぽろぽろ】
「ぼろぼろ」に同じ。

【ほろり】
深く同情して涙を落とすさま。ほろっと。
酒を飲んで軽く酔うさま。ほろっと。
軽く散り落ちるさま。はらりと。

【ぽろり】
涙がこぼれるさま。
固着していたものが、離れ落ちたり、物を取り落としたりするさま。
うっかりと表に出すさま。

【ぽん】
⇒ぽんと

【ぽんと】
物を軽くたたいたり、軽く当てたりする音やさまを表す語。
物がはじけたり、軽く破裂したりするさま。また、その音を表す語。
無造作に物を投げたり捨てたりするさま。
金品を気前よく出すさま。

【まざまざ】
現に目の前に見るように、はっきりと示したり、思い浮かべたりするさま。
まことしやかなさま。ぬけぬけ。
むざむざ。みすみす。

【みんずり】
味・人柄などがさっぱりとしたさま。
みずみずしいさま。

【もは】
「もはや(最早)」の略。もう。

【徐ら(やおら)】
人や動物がゆっくりと動作を始めるさま。おもむろに。

【安安(やすやす)】
苦しむことなく安楽に。平穏に。

【ゆっくら】
「ゆっくり」の転。

【ゆら】
(「に」「と」を伴って)物が触れ合って鳴る音を表す語。

【ゆらり】
ゆっくりと大きくゆれ動くさま。
ゆったりとしたさま。

【ゆらりゆらり】
ゆっくりと続けてゆれ動くさま。

【ゆるり】
くつろいでいるさま。らくに。
いそがず,ゆっくりしたさま。

【よくせき】
(多く「よくせきのこと」の形で用いる)他に方法がなく,やむをえないさま。よくよくのこと。

【凛と(りんと)】
態度や姿などがりりしくひきしまっているさま。
声や音がよく響くさま。
寒気のきびしいさま。

【わあわあ】
激しく泣く声を表す語。
やかましく騒ぐ声。また、そのさま。

【わいわい】
大勢が口々に物を言うさま。
激しく泣く声を表す語。

【わやくや】
騒がしいさま。わやわや。

【わやわや】
大勢が口々に言うさま。騒がしいさま。
怒りなどが湧き起こるさま。気持ちが平静でないさま。

【わらわら】
散り乱れるさま。ばらばら。
「わららか」に同じ。

【わんぐり】
口を大きくあくさま。あんぐり。
盛り上がるさま。