語彙ログ。

言葉の意味や語源の覚え書き

副詞(作用)用語集

【宛も(あたかも)】
(多く下に「のようだ」「のごとし」などを伴って)形状・様態・性質などを,よく似ている物事にたとえて形容する語。ちょうど。まるで。
ちょうどその時。まさに。

【弥(いや)】
事柄や状態がだんだんはなはだしくなるさまを表す。いよいよ。ますます。また,あとからあとから次々に。
状態を表す語の上に用いて、はなはだ、非常に、の意を表す。
場所・順番などを表す語の上に用いて、いちばん、最も、の意を表す。

【愈(いよいよ)】
前よりも程度がはなはだしくなるさま。ますます。
その時期がついにやって来たさま。とうとう。
その時期が迫っているさま。
どちらともいえなかった物事が確実になるさま。確かに。ほんとうに。

【自ずから(おのずから)】
物事の成り行きや自然の道理に従って自然にそうなるさま。
自然に。ひとりでに。
もともと。
(自然の赴く所として)数あるうちにはまれに。長い間にはたまに。
いつの間にか。知らず知らずのうちに。
たまたま。偶然に。
(仮定・推測の語とともに用いて)万一。ひょっとしたら。
きっと。たぶん。 「乗るべき車なくてえ参らず

【却らまに(かえらまに)】
逆に。かえって。

【却りて(かえりて)】
かえって。反対に。

【がくん】
(多く「と」を伴って)突然,動き出したり外れたりして,衝撃をうけるさま。前の状態から突然別の状態に変わるさま。

【互に(かたみに)】
たがいに。かわるがわる。

【がら】
すっかり。全く。
つい。ひょいと。

【ぐすと】
円滑なさま。するりと。すっぽりと。

【くらり】
とらえどころのないさま。
目まいのするさま。くらくら。
物事の急に変わるさま。がらり。

【ぐたぐた】
「くたくた」に同じ。

【結句で(けくで)】
むしろ。かえって。

【茲に(ここに)】
現在の時点・場所を示す語。この時・この場所で。改まった言い方。

【ころっと】
小さいものが一回転するさま。また,一回転して落ちるさま。
あっけなく負けたり死んだりするさま。ころりと。
態度や状態が突然すっかり変わるさま。
子供などが丸まって横たわるさま。また、すぐ眠ってしまうさま。

【さしくみに】
不意に。いきなり。

【じゃかじゃか】
にぎやかに行うさま。
景気よくお金を使うさま。

【すくすく】
元気よく成長するさま。樹木などが勢いよく伸びるさま。また,高くまっすぐ伸びているさま。

【すってん】
すべってころぶさま。すてん。

【すっぱり】
よどみなく一気に断ち切るさま。
ことごとく。すっかり。
見事に事が運ぶさま。すっきり。
=すっぱと

【すぱすぱ】
盛んにタバコを吸うさま。
刃物で切れ味よく次々と切るさま。
たやすく物事を行うさま。

【ずばずば】
遠慮せずに自分の思っていることや核心をついたことを続けざまに言うさま。
刃物でためらうことなく次々に切りつけるさま。

【すぱっと】
鮮やかに切ったり割ったりするさま。
ためらわず、明快に処理をするさま。

【すぱり】
刃物で物を気持ちよく断ち切るさま。すっぱり。すぱっと。
迷わず決断するさま。すっぱり。

【すらすら】
途中でつかえたり、後戻りしたりしないで順調に進むさま。

【ずるり】
やや重い物がすべるさま。
動作などがなめらかに行われるさま。

【ずわと】
刀を勢いよく抜くさま。
矢などが勢いよく突き立つさま。

【専(せん)】
一つのことに集中すること。
ほしいままにすること。

【層一層(そういっそう)】
「一層」を強めた言い方。さらにいっそう。なおいっそう。

【続続(ぞくぞく)】
(「と」を伴っても用いる)多くのものが途切れることなく続くさま。あとからあとから。

【立ち所に(たちどころに)】
事態の進展や解決などに要する時間が非常に短いさま。

【ついと】
動作が突然行われるさま。いきなり。つと。
動作がすばやく行われるさま。さっと。
細くまっすぐにのび出るさま。

【つうと】
動作がとどこおりなく、または突然行われるさま。つうっと。

【手ずから(てずから)】
他人に任せず、自分自身の手で直接行うさま。直接,手を下して。
自分自身で。みずから。

【突として(とつとして)】
だしぬけに。不意に。突然。

【突如(とつじょ)】
予想外の物事が前触れもなく急に起こるさま。だしぬけ。突然。

【突然(とつぜん)】
予想外の物事が前触れもなく急に起こるさま。だしぬけに。いきなり。突如。

【頓に(とにに)】
にわかに。急に。

【ともこうも】
「ともかくも」の転。

【ともすると】
しばしばそうなる傾向があるさま。どうかすると。ややもすると。ともすれば。
=ともすれば

【端無く(はしなく)】
思いがけなく。出し抜けに。

【端無くも(はしなくも)】
予想の範囲を越えているさま。図らずも。

【果せる哉(はたせるかな)】
予想していたとおりであるさま。思ったとおり。はたして。

【果たせる哉(はたせるかな)】
予想していたとおりであるさま。思ったとおり。はたして。

【ぱったり】
比較的軽いものが落ちたり倒れたりするさま。
急にとだえるさま。

【果ては(はては)】
最終的にその状態に行き着くさま。最後には。しまいには。ついには。

【びんびん】
振動などが伝わってくるさまを表す語。
強くはねかえるように心にひびくさま。

【ぶすり】
「ぶすっ」に同じ。

【ふっつり】
糸などを切る音を表す語。ぷっつり。
それまで続いてきたことが急にやむさま。また、やめるさま。
(下に打ち消しの語を伴って)全然。決して。
つねるさま。

【ふっつと】
物を断ち切るさま。
きっぱりと。全く。

【ぶっつり】
綱・紐(ひも)など、やや太くて丈夫なものが切れるさま。また、その音を表す語。
刃物などを突き刺すさま。また、その音を表す語。

【ぷっつり】
「ふっつり」に同じ。
ごく小さなものが一つだけあるさま。

【ぷっつん】
「ぷつん」を強めていう語。
〔俗語。回線や頭の血管または緊張の糸などが切れたことを表す語という〕 我慢の限界を超えて,怒り出すことをいう。

【ぷつり】
細い糸などが切れるさま。また,細い針などを突き刺したり、小さなものをつぶしたりするさま。また、その音を表す語。ぷつん。
続いていたことが途絶えるさま。ぷつん。
小さな粒状の物が一つできるさま。ぷつん。

【ぷつん】
糸などが急に切れるさまを表す語。ぷつり。
「ぷつり」に同じ。

【ぷんと】
おこってすねるさま。
においが、鼻を刺激するさま。

【増す増す(ますます)】
以前より程度がはなはだしくなるさま。なおいっそう。

【まんまと】
うまく事が運んで計画どおりになるさま。もののみごとに。

【見る見る(みるみる)】
見ている短い時間にその状況が変化するさま。たちまち。
見ながら。

【諸に(もろに)】
多く好ましくない状況を真正面から受けるさま。直接に。

【矢場に(やにわに)】
ある動作を行なったその場で,間をおかず一気に次の行動にとりかかるさま。ただちに。たちどころに。
相手の意表をついて,急に行動を起こすさま。だしぬけに。突然。いきなり。

【牢として(ろうとして)】
堅固で容易に動かすことができないさま。

【我と(われと)】
(多く「われとわがみを」の形で)自分自身を強く意識するさま。みずから。自分で。
ひとりでに。自然と。