語彙ログ。

言葉の意味や語源の覚え書き

副詞(時間)用語集

【明けて(あけて)】
年が明けて。新年になって。

【朝な夕な(あさなゆうな)】
朝に夕に。いつも。

【朝な朝な(あさなあさな)】

朝ごとに。毎朝。あさなさな。
⇔夜な夜な

【朝に日に(あさにけに)】
朝も昼も。いつも。
=あさなけに

【数多返り(あまたかえり)】
何度も。何回も。

【あれっきり】
あの時を最後として。あの時かぎり。
それ以上でもそれ以下でもないさま。

【幾日か(いくにちか)】
そう多くない日数。何日か。

【幾日も(いくにちも)】
多くの日数。何日も。

【幾年か(いくねんか)】
そう多くない年数。何年か。

【幾年も(いくねんも)】
多くの年数。何年も。

【一時に(いちじに)】
ある時期に集中して起こるさま。短期間に事が行われるさま。

【逸速く(いちはやく)】
人に先んじて行うさま。まっさきに。

【何時何時迄も(いついつまでも)】
「いつまでも」を強めた言い方。永久に。

【何時か(いつか)】
はっきりその時と指定できない不定の時や漠然とした時などを表す。
昔のある時。いつだったか。いつぞや。
未来のある時。そのうち。いずれ。
時間の経過に伴う変化に気づかないうちに。いつの間にか。いつしか。

【何時か知ら(いつかしら)】
いつの間にか。知らないうちに。
近い将来。そのうちに。いつかは。

【何時かは(いつかは)】
はっきりとその時期はわからないが。いつかそのうち。
疑問の意を表す。いつになったら。
反語の意を表す。いつ…することがあろうか、決してない。

【一気に(いっきに)】
途中で休まず、勢いにのって最後まで行うさま。ひといきに。
変化のようすが急激なさま。勢いよく急に。
〔近世上方語〕 すぐに。間もなく。

【何時しか(いつしか)】
時間の経過に伴う変化に気づかないうちに。いつの間にか。
いつになったら、と待ち望むさま。早く来るとよいなあという気持ちを表す。

【何時ぞ(いつぞ)】
不定の時を表す。過去・未来ともにいうが、現代では主に過去のある時をさす。いつ。いつか。

【何時ぞや(いつぞや)】
日時をはっきり覚えていない時や、はっきり言う必要のない時に用いる。先頃。いつであったか。せんだって。

【何時でも(いつでも)】
常に。絶えず。
任意のあるとき。どのときと限ることなく。

【一時に(いっときに)】
複数の物事が同時に起こるさま。またまとめて一回で行うさま。一度に。いちどきに。

【何時迄(いつまで)】
継続している物事が終了する時を問う意を表す。いつの時まで。
時間の経過に際限のないさま。どれだけ。

【何時迄も(いつまでも)】
その状態が長く続くさま。限りなく。永久に。
どんな事態になろうと。あくまで。

【何時も乍ら(いつもながら)】
いつものことではあるが。いつもそうではあるが。

【今更(いまさら)】
適切な時期にしておけばよかったのに。今となっては遅過ぎるという気持ちを表す。もはや。
以前にもそう思っていた、感じていたと再認識するさま。今になって改めて。

【未だ(いまだ)】
「まだ」の文章語的表現。その時点で物事が実現していないさま。今になってもまだ。
ある状態が引き続いているさま。今でもまだ。

【今尚・今猶(いまなお)】
過去の状態が現在も続いているさま。今もなお。

【今に(いまに)】
近い将来に確実に実現すると思われるさま。そのうち。
今になってもなお。いまだに。下に打ち消しの語を伴うことが多い。

【今にも(いまにも)】
望ましくない事態がすぐにも起こりそうなさま。すぐにも。まさに。

【今迄(いままで)】
過去から今の時まで。これまで。

【今以て(いまもって)】
現在になっても以前の状態のままであるさま。いまだに。まだ。

【今や(いまや)】
今、この時が特に取り立てられるさま。今こそ。まさに今。
今、この瞬間に何か起ころうとするさま。今にも。あわや。
以前はそのような状態ではなかったが、今では。

【弥日異に(いやひけに)】
いよいよ日ましに。一日一日ごとに変わって。

【打ち延へ(うちはえ)】
引き続き。長い間。

【生まれ生まれ(うまれうまれ)】
生まれるとすぐに。生まれたまま。

【生まれ乍ら(うまれながら)】
資質、才能などが生まれたときからすでに備わっているさま。生まれつき。

【永永(えいえい)】
永久に。いつまでも。
長い歳月にわたるさま。

【追い追い(おいおい)】
時がたつにつれて物事が少しずつ変わっていくさま。次第に。
次々に物事が行われるさま。ひき続き。

【追っ付け(おっつけ)】
時間があまりたたないうちに、その事態が実現するさま。そのうち。まもなく。
今すぐ。ただちに。

【追って(おって)】
近いうちに物事が行われるさま。のちほど。
(書簡や掲示文などで)本文のあとにつけ加える意を表す。

【折悪しく(おりあしく)】
ちょうど悪い時にその事態が起こるさま。まがわるく。あいにく。
⇔折好く

【折しも(おりしも)】
ちょうどその時。おりから。

【快快的(カイカイデー)】
〔中国語〕早く。大急ぎで。速やかに。大正時代に用いられた語。

【片時も(かたときも)】
(下に打ち消しの語を伴って)一瞬たりともゆるがせにしないさま。ほんの短い間も。

【曾て(かつて)】
過去のある時点にその事柄が成立したさま。昔。以前。前に。
(下に打ち消しの語を伴って)今まで一度も。ついぞ。
(下に打ち消しの語を伴って)全然。決して。少しも。
すべて。みな。ことごとく。

【予予・兼兼(かねがね)】
ある行為が以前から引き続いて何度も行われて現在に至っている意を表す。前々から。かねてから。

【予て(かねて)】
過去のある時点に経験または認識されているさま。前もって。以前より。あらかじめ。
(名詞的に用いて)ふだん。平生。

【刻一刻(こくいっこく)】
ある局面に向かって時が次第に過ぎていくさま。刻刻(こつこく)。

【此処に(ここに)】
現在の時点・場所を示す語。この時・この場所で。改まった言い方。

刻刻(こっこく)】
ある局面に向かって時間が絶え間なく経過するさま。刻一刻。こくこく。

【再三再四(さいさんさいし)】
何度も何度も。たびたび。

【先達て・先立って(さきだって)】
さきごろ。せんだって。
前もって。あらかじめ。

【先に・曩に(さきに)】
ある物事がその時点より前に行われた意を表す。以前に。

【先にから(さきにから)】
以前から。前から。

【先程来(さきほどらい)】
先程から。

【早速(さっそく)】
対応が早いさま。すぐさま。すぐ。

【時下(じか)】
このごろ。この節。目下。多く手紙文で、時候の挨拶に用いる。

【繁く(しげく)】
同じ所に何度も行くさま。しげしげ。

【繁繁(しげしげ)】
同じ所に何度も行くさま。たびたび。ひんぱんに。
目をこらしてよく見るさま。よくよく。じっと。

【時時(じじ)】
その時その時。その都度。
おりにふれて。しばしば。

【次第に(しだいに)】
事態が時の経過とともに少しずつ変化するさま。時がたつにつれて。おいおいに。
順を追って。順々に。

【次第次第に(しだいしだいに)】
状態が少しずつ時間の経過につれて変化していくさま。順々に。だんだんに。

【暫し(しばし)】
ある行動や状態をわずかな間中断するさま。ちょっとの間。しばらく。多く文章語として用いる。

【暫く(しばらく)】
長くはないが,すぐともいえないほどの時間が経過するさま。しばし。
ある状態がある程度長く続くさま。
一時的にそうするさま。将来は別として、今のところ。ひとまず。
=姑く

【暫しく(しましく)】
しばらく。少しの間。

【終らに(しみらに)】
(「昼はしみらに」の形で)日中ずっと。終日。しめらに。

【終日(しゅうじつ)】
一日じゅう。朝から晩まで。ひねもす。副詞的に用いる。
ある気象現象が終わる日。春、雪が最後に降った日など。

【終夜(しゅうや)】
よどおし。一晩中。よもすがら。副詞的にも用いる。

【しょっちゅう】
ある物事が絶えず繰り返されるさま。いつも。常に。始終。

【爾来(じらい)】
それ以来。その後。

【四六時中(しろくじちゅう)】
一日中。いつも。

【随時(ずいじ)】
好きな時いつでも。
その時々。

【次ひ次ひ(すがいすがい)】
つぎつぎに。あとからあとから。

【直ぐ(すぐ)】
時間的に間を置かないさま。ただちに。
ささいなきっかけでそうなる傾向にあるさま。
距離が非常に近いさま。

【其の内(そのうち)】
実現までにそれほど時間がかからないさま。近いうち。近日。

【唯今(ただいま)】
今。目下。現在。
現在より少し前。ついさっき。
現在より少しあと。今すぐ。ただちに。

【直ちに(ただちに)】
時間を置かないで物事を行うさま。時を移さず。すぐ。
間に他のものをはさまずに、あるものと他のものがそのまま結びつくと言及するさま。すなわち。

【立所に(たちどころに)】
事態の進展や解決などに要する時間が非常に短いさま。

【忽ち(たちまち)】
事態や状況が短時間のうちに著しく進展するさま。またたく間。
突然起こるさま。にわかに。急に。
現に。ただ今。

【度度(たびたび)】
同じ物事が何回も繰り返されるさま。しばしば。何度も。

【近近(ちかぢか)】
ある物事がごく近い未来に実現される予定であるさま。きんきん。
(「ちかぢかと」の形で)すぐそばに。
しばしば。頻繁に。

逐次(ちくじ)】
順を追ってつぎつぎに行われるさま。順次。

【逐日(ちくじつ)】
日がたつにつれて。日ましに。「日を追って」の古風な言い方。

【ちょっくら】
短い時間に、簡単に、または軽い気持ちで事をなすさまを俗にいう語。ちょっと。

【つつっと】
なめらかに素早く移動するさま。つっと。

【つっと】
なめらかで、速やかに動くさま。すっと。さっと。
ずっとむこうに。はるかに。

【つと】
動作がす早いさま。さっと。つっと。
動かずにある状態を続けるさま。じっと。
つくづくと。

【常に(つねに)】
どのような時でも同じ行動や状態が保たれていて途切れないさま。いつも。絶えず。いつでも。

【てんねき】
たまたま。まれに。

【疾う(とう)】
はやく。

【疾うから(とうから)】
早くから。以前から。

【登時(とうじ)】
すぐに。即刻。即座。

【疾疾(とうとう)】
早く早く。

【到頭(とうとう)】
最終的な結果として物事が実現した、あるいは実現しなかったという意を表す。ついに。結局。

【疾うに(とうに)】
ずっと前の時点ですでに実現していると判断するさま。早くに。とっくに。

【遠からず(とおからず)】
将来、それほど時を経ずにその事態が実現すると判断するさま。近いうちに。そのうちに。

【時折(ときおり)】
頻度がかなり低いさま。ときどき。ときたま。たまに。

【時しも(ときしも)】
ちょうどその時。折しも。

【時偶(ときたま)】
頻度がかなり低いさま。ときおり。ときどき。

【時として(ときとして)】
場合によっては、ある事態が起こるさま。時には。
(打ち消しの語を伴って)少しも。ちょっとの間も。

【時に(ときに)】
場合によってはそういう事態もあると判断するさま。たまに。まれに。時には。
〔漢文訓読に由来する語法〕 その物事の起こった日時を具体的に述べるさま。時あたかも。その時。

常磐堅磐に(ときわかきわに)】
いつまでも変わらずに。永久不変に。

【疾く(とく)】
早く。急いで。すぐに。
時間的にさかのぼったさま。以前に。とっくに。とうに。

【疾く疾く(とくとく)】
早く。大急ぎで。

【常しくに(とこしくに)】
いつまでも変わらずに。永久に。

【常夏に(とこなつに)】
いつも変わらず、永遠に。一説に、夏の間を通じてずっと。

【年久に(としひさに)】
長い年月。年久しく。

【疾っくに(とっくに)】
「とうに」の口頭語。ずっと以前に。すでに。とうに。

【咄嗟に(とっさに)】
瞬時に反応するさま。すぐさま。

【とっとと】
はやく。急いで。多く命令表現とともに使われる。

【とばかり】
しばらく。ちょっとの間。

【長長・永永(ながなが)】
時間的に長く続いている。
空間的に長く続いているさま。

【長らく・永らく(ながらく)】
長い間。久しく。公式の発言などに用いられる。
〔ある状態が長く続いていることを感謝したり謝罪したりする場合に用いられる。

【二六時中(にろくじちゅう)】
一日中。四六(しろく)時中。

【年がら年中(ねんがらねんじゅう)】
一年中。いつも。
=年が年中(ねんがねんじゅう)
=年が年百(ねんがねんびゃく)
=年百年中(ねんびゃくねんじゅう)

【後程(のちほど)】

今の時点から少し時間がたってから物事が実現するさま。「あとで」の改まった言い方。後刻。

【のべつ幕無し(のべつまくなし)】
休みなく続くさま。ひっきりなし。多く、好ましくない物事に用いる。

【早くも(はやくも)】
物事の進行や実現が思いのほか早いさま。すぐに。
どんなに早いとしても。「早くても」の文章語的な言い方。

【早早(はやばや)】
普通よりも早い時期に物事を行うさま。たいへん早くに。
急いで物事を行うさま。さっそく。

【早う(はよう)】
すぐに。早く。

【一先ず(ひとまず)】
とりあえずそこで一区切りをつけるさま。
十分ではないが、おおむねよいと評価するさま。一応。

【一っ切り(ひとっきり)】
ひとしきり。

【日ならず(ひならず)】
それほど日数を必要としないさま。遠からず。まもなく。
=日ならずして(ひならずして)

【日に増し(ひにまし)】
日ごとに。日増しに。

【日に日に(ひにひに)】
一日ごとに程度の進むさま。一日一日と。日ましに。
日ごとに。毎日毎日。

【ふと】
思いがけなく、突然起こるさま。不意に。
これといった理由や意識もなく、物事が生じるさま。
たやすく。簡単に。
動作の素早いさま。

【便便だらり(べんべんだらり)】
いたずらに時間を過ごすさま。べんべんだらだら。

【程なく(ほどなく)】
あまり時間が経過しないうちに物事が実現するさま。まもなく。

【間がな隙がな(まがなすきがな)】
少しでもひまさえあるといつも。ひっきりなしに。まがなひまがな。

【真屡に(ましばに)】
しばしば。

【未だ(まだ)】
ある状態・段階・程度に至っていないさま。
現在の状態になっていないさま。かつて。
予想される状態・段階に至っていないさま。
ある状態に達するには,なお残りのあるさま。
その段階において,物事が実現していないさま。
ある状態・行為が継続しているさま。依然として。
時間がわずかしか経過していないさま。たった。
十分とはいえないが,ともかく他のものよりは勝っているさま。どちらかといえば。むしろ。
同じような事柄がそのほかにもあるさま。さらに。

【又候(またぞろ)】
またまた。またしても。好ましくない物事に用いる。

【又又(またまた)】
再び。重ねて。

【間間(まま)】
頻度が多くはないが、少なくもないさま。ときどき。まれに。時には。

【間も無く(まもなく)】
その事態の実現にあまり時間を要しないさま。ほんの短い時間で。すぐに。ほどなく。

【昔ながら(むかしながら)】
昔のままで変わっていないさま。

【軈て(やがて)】
しばらく時間が経過すると、その事態に至るさま。そのうち。
(時間・年月を表す語を伴う)はっきりとどれくらいかはいえないが、それに近いさま。もう。かれこれ。だいたい。
いつとはわからないが、将来においては実現すると予測するさま。事の行き着くところ。結局。
引き続き。続けてそのまま。
すぐに。ただちに。
(空間的に)変わることなくそのまま。異なることなく一面に。
ほかでもなく。まさに。

【ゆくゆく】
他をはばからないさま。心のままであるさま。
ものごとが速く進行するさま。ずんずん。

【よがなよっぴて】
夜どおし。一晩中。終夜。

【夜直(よたた)】
夜通し。終夜。

【夜っぴて(よっぴて)】
一晩中。終夜。

【夜っぴとい(よっぴとい)】
一晩中。よっぴて。よっぴとよ。

【夜通し(よどおし)】
夜から朝まで。一晩中。終夜。

【夜な夜な(よなよな)】
毎夜毎夜。夜ごと。
⇔朝な朝な

【夜並べて(よならべて)】
毎夜。

【老来(ろうらい)】
年をとってから。老年になってのち。