語彙ログ。

言葉の意味や語源の覚え書き

住居の用語集

【上り框(あがりがまち/あがりかまち)】
主に玄関の上がり口で履物を置く土間の部分と廊下や、玄関ホール等の床との段差部に水平に渡した横木をいう。まれに式台の部位を指すことがある。日本建築における床の間の段差部では床框(とこがまち)と呼び区別する。

【アパート】
アパートメント(apartment)を元にした和製英語。。建物の内部を複数に区切り、それぞれを独立した住居として居住用として供与する集合住宅。かつては分譲住宅に対しても用いられたが、現在ではほとんどの場合において賃貸物件を指す用語となっている。

【押入れ(おしいれ)】
日本の住宅や和室において寝具・衣類・道具などを収納するための空間。大抵は四方のうち三方が壁で一方を襖(ふすま)で仕切ってあり、そこから荷物を出し入れする。ほぼ部屋の一方の壁全体をその入り口にする。押込み(おしこみ)と呼ぶこともある。中板により上下二段に仕切られている場合が多い。

【階段(かいだん)】
高低差のある場所への移動を行うための構造物。人間の足で昇降可能な高さ(蹴上げ)をもつ、いくつもの水平な段(踏みづら)に分割されている。日本語の古語および雅語では、きざはし(階)と言う。

【壁(かべ)】
家の四方を囲うもの、または室と室の隔てとなるもの。建物の仕切りとなる平板状の部分。

【クローゼット】
押入れのような衣類を仕舞う洋風の空間。または、箪笥のような衣類をはじめとした様々なものを仕舞うための洋風の収納家具。

【玄関(げんかん)】
建物の主要な出入口、また出入口の部分に設けられる空間。

【台所(だいどころ)】
調理を行う場所。流し台(シンク、給水設備、排水設備)、加熱調理器(コンロ)、換気設備(換気扇)、作業台(ワークトップ)、収納庫(キャビネット)と作業空間から構成される。
=キッチン

【地下室(ちかしつ)】
地面より低い場所、いわゆる地下空間に位置する人工構造物のうち、室内空間を保持していて部屋としての機能を有するものを指す。

【天井(てんじょう)】
部屋など構造物内部の上側の面である。天井仕上材及び天井下地構成材の総称。

【扉(とびら)】
建物(家屋など)やその内部の部屋などの出入口につけられる建具。戸(と)とも言うが、扉は開き戸、戸は引き戸の事を指す事が多い。
=ドア

【土間(どま)】
戸外と屋内の中間的な場所にあたり、日本家屋では「屋内では靴を脱ぐ」という生活習慣があるが、土間に限っては土足のままでもかまわない。このため現代住宅でも「靴を履いたり脱いだりする場所」という位置付けで存続している。

【流し台(ながしだい)】
台所等に備え付けられている、水等を流す排水溝を備えた水槽状の台のことである。
=シンク

【納戸(なんど)】
住宅において普段使用しない衣類や家具・調度品などを収納するための空間。建築基準法で「居室」の基準に適合しないものを言う。

【庭(にわ)】
住宅などの施設の敷地内に設けられた、建造物のない広場。木や植物、草花を植えたり、石や池などを配して花壇として住民の安らぎや慰みとして利用されることが多い。

【柱(はしら)】
材を垂直に立てて建築物の支え(ささえ)としたもの。材料は、古来は木材、石材、竹材などが使われ、近世以降は鋼材、コンクリート、鉄筋コンクリート製のものも現れた。

【庇(ひさし)】
家屋の開口部(窓、出入口)の上に取り付けられる日除けや雨除け用の小型の屋根のこと。日本建築では、主にろく庇と腕木庇の2つが造られている。かつては高温多湿の夏を凌ぐために、柱構造の開放的な空間を作り出し風通しを良く、深い軒で日差しを遮り、風向きや日照を調整していた。

【襖(ふすま)】
木などでできた骨組みの両面に紙や布を張ったものでそれに縁や引手を付けたもの。和室の仕切りに使う建具の一つ。

【風呂(ふろ)】
温浴のためや、漆器に塗った漆(うるし)を乾燥させるために、専用の部屋や室(むろ)を蒸気などで満たした設備。また、水または温泉や水を沸かした湯を満たして人が浸かる浴槽(バスタブ)や浴室・湯屋・湯殿、熱源からの遠赤外線を利用した(水を使用しない)砂風呂や岩盤風呂などの温浴を指しても使われる。

【部屋(へや)】
壁、間仕切り、襖、床、天井などで仕切られ、生活の場などに用いられる、住居などの建物内部の隔てられた一空間のこと。部屋の中を室内、外を室外という。

【ベランダ】
家屋の母屋から外接して張り出した部分で、縁や柵で囲まれることがあり庇や軒下に収まるもの、屋根がかかっているものをいう。

【便所(べんじょ)】
大小便の排泄の用を足すための設備を備えている場所。
=トイレット
=後架(こうか)

【窓(まど)】
採光、通風、眺望といった目的のために日常は人の出入りに供さない開口部に設置される可動型もしくははめ込 み型の建具。部屋や廊下などの建物の外壁部分や屋根などに設けられる。近代化された建物ではガラス戸などが取り付けられていることが多い。

【マンション】
日本語ではアパートよりも大型の共同住宅(集合住宅)を表す一般名詞として使われている。

【門(もん)】
敷地と外部を区切る塀や垣に通行のために開けられた出入口のこと。

【屋根(やね)】
主に建物の上部を覆う構造物。

【床(ゆか)】
建物の内部空間の各階下面に位置する水平で平らな板状の構造物。上面に位置する天井とは対になり柱や壁で結ばれる。天井、壁と合わせ建物内部を外部空間から遮断する役割を担うこともある。多層構造の建物では各階層ごとに床がある。

【廊下(ろうか)】
建物の内部・外部に存在する通路。部屋を接続するために存在し、建物間を接続する場合は渡り廊下と呼ばれ、建物・中庭を取り囲むように造られたものは回廊と呼ばれる。