語彙ログ。

言葉の意味や語源の覚え書き

副詞(動作)用語集

【息急き(いきせき)】
息をはあはあとはずませるさま。急いでいるさまの形容。

【逸散に(いっさんに)】
わき目もふらずに走るさま。一目散に。

【居乍ら(いながら)】
(多く「いながらにして」の形で)その場を動かないで。出歩かず、家にいたままで。
すわったままその場で。即座に。

【蠢蠢(うごうご)】
少しずつ動くさま。虫などがうごめくさま。
活気がなくぐずぐずしているさま。

【能(え)】
下に否定の表現を伴って、不可能の意を表す。…できない。全く…しない。
下に肯定の表現を伴って可能の意を表す。できる。

【えいやっと】
力を入れて行うさま。
思いきりよく決断するさま。
かろうじて。ようやっと。

【がさごそ】
枯れ葉・紙などが触れ合ったり、人や動物がそれらに触れた時に出る、やや濁った音を表す語。

【活活(かつかつ)】
失神した人や死者をよみがえらせるために唱える言葉。

【かっぱと】
急に倒れ伏したり、立ち上がったりするさま。がばと。
物が勢いよく触れる音を表す語。

【がつん】
二つの固いものが激しい勢いでぶつかり合うさま。
強い衝撃を与えるさま。

【がぶり】
大きく口を開いて、一気に食いついたり、飲み込んだりするさま。

【きそきそ】
動作を急ぐさま。いそいそ。

【きっきっと】
きびきびしているさま。きりきり。

【ぎゅっと】
強く力を入れて、握ったりしめつけたりするさま。

【くいくい】
軽く二、三度引くさま。
愚痴を並べたてるさま。くよくよ。
急に腹が立つさま。むかむか。

【ぐいっと】
「ぐいと」よりさらに力をこめて、また勢いよく物事をするさま。

【ぐいと】
力をこめて、急に物事をするさま。
(酒などを)勢いよく飲むさま。

【ぐさと】
勢いよく突き刺すさま。ぐさっと。ぐさり。

【ぐさり】
勢いよく突き刺すさま。ぐさ。
心に強い衝撃を与えるさま。

【口ずから(くちずから)】
文字ではなく口頭で伝えるさま。口で。自分の言葉で。

【ぐっと】
力をこめるさま。ぐいと。
一息にやり通すさま。ぐいと。
今までの状態とかなり変わるさま。一段と。ぐんと。
心に強い衝撃を受けるさま。
すっかり。十分に。
少し声や物音などを出すさま。ぐうと。
すぐに。即座に。

【くと】
すばやく。すぐに。さっと。

【くどくど】
しつこく繰り返して言うさま。
ぐずぐずするさま。

【ぐびぐび】
酒などをいかにもうまそうに、のどを鳴らして飲むさま。ぐびりぐびり。

【ぐびりぐびり】
のどを鳴らしながら酒などを多量に飲むさま。ぐびぐび。

【ぐらっと】
「ぐらり」に同じ。

【ぐらり】
物が急に大きく揺れ動くさま。

【くるくる】
物が軽く連続的に速く回転するさま。
手早く幾重にも巻きつけるさま。また、物をまるめるさま。
目が丸くて、よく動くさま。くりくり。
身軽に体を動かして働くさま。まめに働くようす。
考えや方針などがよく変わるさま。
物事のすらすらと進行するさま。

【ぐるぐる】
物が連続的に回転するさま。
幾重にも巻きつけるさま。
次々と移動させるさま。

【ぐるっと】
「ぐるり」に同じ。

【ぐるり】
重い物が回転するさま。
物のまわりをめぐったり、見まわしたり、取り巻いたりするさま。

【ぐるりぐるり】
重い物が何回も、ややゆっくりと回転するさま。

【くんくん】
においをかいだり、鼻を鳴らしたりする声を表す語。

【げえげえ】
胃の中のものをもどす時の声を表す語。

【けたけた】
あたりをはばからずに軽薄に笑うさま。

【けろけろ】
「けろり」に同じ。
「きょろきょろ」に同じ。

【げろげろ】
へどを吐くさま。
カエルの鳴き声を表す語。

【こくこく】
居眠りをして、上体が前後に揺れ動くさまを表す語。こくりこくり。
物が触れ合って出す軽い音を表す語。
瓶から中の液体をつぐときの音を表す語。

【ごくごく】
飲み物を勢いよく続けて飲むときの、のどの鳴る音を表す語。

【ごくっと】
液体や小さい塊を一気に飲み込むさま。ごくりと。

【こくり】
居眠りして、首が前に傾くさま。こっくり。
軽くうなずくさま。こっくり。

【ごくり】
液体や小さな塊を一息に飲み込む時の音を表す語。ごくん。

【ごしごし】
力を入れて、物をこするさま。

【こそろ】
大きな音を立てないで動くさま。こっそり。こそっと。

【こちょこちょ】
くすぐるさま。
せわしなく、また、こまごまと物事をするさま。

【こっそり】
人に知られないように、ひそかに物事をするさま。そっと。

【ごっそり】
残らず。根こそぎ。また、数量の多いさま。
頭髪をすべてそり落とすさま。

【ごほごほ】
咳(せき)をする音を表す語。

【ごろっと】
大きく重いものが一回転するさま。また、一回転して落ちるさま。
大きなものが横たわるさま。

【ころり】
小さくてあまり重くないものが倒れたり転がり落ちたりするさま。
あっけなく、負けたり倒されたりするさま。ころっと。
態度や状態がそれまでと全く変わるさま。ころっと。

【根限り(こんかぎり)】
ある事に全力を傾けてするさま。根気の続くかぎり。

【ざくり】
物がたやすく切れるさまを表す語。
柔らかいものの中に、刃物や棒状のものなどを勢いよく入れ込むさまを表す語。
米・砂利などを勢いよくすくうさま。

【流石(さすが)】
(先行の内容を認めながらも,それと矛盾することをいうのに用いて)そうはいうもののやはり。とはいうもののしかし。
(以前から考えられていた内容を肯定し強調するために用いて)予想どおりに。期待にたがわず。
(「さすがの…も」の形で)定評のある。あれほどの。さしもの。多く、後に否定的な語を伴う。

【ざっく】
小石・銭などかたくて細かいものを踏みつけたりつかんだりする音やそのさまを表す語。
勢いよく切りつけたり、たたき割ったりする音を表す語。
金属の触れ合う音を表す語。

【宛ら(さながら)】
二つの事物・状態が似ているさまにいう。
(下に「…のような」「…のごとく」などを伴って)他になぞらえる意で表す。ちょうど。まるで。
(名詞の下に付いて)本物によく似ているさま。…そのまま。…そっくり。
まったく。ひたすら。
そのまま。そのままの状態で。
そっくり全部。のこらず。

【強いて(しいて)】
困難や反対などを押し切って、物事を行うさま。むりに。むりやり。
むしょうに。むやみに。

【云云(しかじか)】
繰り返して言ったり、詳しく言ったりする必要のないとき、その代わりに使う語。かくかく。これこれ。うんぬん。

【親しく(したしく)】
身分の高い人が、自分で行うさま。みずから。
普通にはなかなか行えないことを、直接に経験するさま。

【しとと】
強く打つさま。勢いよく打つさま。はっしと。
やさしく打つさま。
密着しているさま。ぴったりと。

【忍び忍び(しのびしのび)】
他人に知られぬように。ひそかに。

【忍びに(しのびに)】
人目を忍んで。

【じゃかすか】
勢いよく物事をするさまを表す語。

【しゃならしゃなら】
「しゃなりしゃなり」に同じ。

【じゃんじゃか】
楽器などをうるさく鳴らすさま。じゃかじゃか。

【じろじろ】
目を離さず無遠慮に見つめるさま。

【じろっと】
「じろり」に同じ。

【じろり】
目玉を動かし、鋭い目つきで無遠慮に見るさま。じろっ。

【すいと】
すばやく動いたり変わったりするさま。すっと。

【すいすい】
水中・空中を軽快に進むさま。
滞りなく進むさま。

【透かさず(すかさず)】
機会を逃さず。間をおかず。すぐに。

【すかり】
軽く、たやすく事がおこなわれるさま。

【ずしずし】
からだの重いものが歩く足音を表す語。

【捩り捩り(すじりもじり)】
身をくねらせるさま。あちらこちらへ曲がりくねるさま。

【すたこら】
急いで歩くさま。特に、急いでその場を離れるさま。

【すたすた】
わき目もふらず、どんどん歩くさま。さっさと。
はあはあと息ぜわしいさま。はあはあ。

【ずっかと】
無遠慮に行うさま。

【すっくと】
勢いよく立ち上がるさま。まっすぐ、すっと立つさま。すくっと。

【すっすっ】
なめらかに行われるさま。

【すってんころり】
勢いよくころぶさま。

【ずっぱと】
勢いよく切るさま。ずばっと。

【ずぶり】
水や泥の中に沈み込むさま。
とがったものをやわらかいものに突き刺すさま。ずぶ。

【術よく(すべよく)】
手ぎわよく。

【するする】
なめらかに滑るさま。滑るように動くさま。
事が支障なく行われるさま。順調に進むさま。

【するっと】
なめらかに滑るさま。

【ずんずん】
力強く進んでいくさま。
物事の変化や進行が目に見えるほど早いさま。どんどん。
体に鈍く響くような刺激を受けるさま。

【ずんでんどう】
「ずでんどう」に同じ。

【せっせと】
休まずに一生懸命に事を行うさま。

【ぞろぞろ】
多くの人々が引き続いて、あまり速くなく動くさま。
小さな虫がはいまわるさま。
長いものをだらしなく引きずるさま。

【そろり】
動作がゆっくりとして、静かであるさま。しずしず。そろそろ。
動作がなめらかなさま。するり。

【そろりそろり】
動作がゆっくり静かにおこなわれるさま。

【たどろたどろ】
「たどるたどる」の転。

【ちかりちかり】
片足を引きずって歩くさま。

【ちくりちくり】
針などで、連続して軽く刺すさま。
相手が傷つくように、少しずつ言葉で攻撃するさま。

【ちょこんと】
小さく動作をするさま。ちょっと。
「ちょこなんと」に同じ。

【ちらっと】
「ちらり」に同じ。

【ちらと】
ちらっと。ちらりと。

【ちらり】
一瞬ちょっと見えるさま。
その動きが素早い、またはごくわずかであるさま。

【ちろり】
一瞬見るさま。ちらり。
動きがごくわずかなさま。ちらと。

【つかつか】
ためらわずに進み出るさま。ずかずか。
遠慮せずにものをいうさま。ずけずけ。つけつけ。

【てくてく】
かなりの距離を一定の速度で歩き続けるさま。

【とうと】
勢いよく物をすえるさま。
ゆるぎないさま。しかと。
ゆったりとすわるさま。

【どかっと】
重い物などが勢いよく落ちるさま。
一時にたくさん。はなはだしく。

【どかどか】
大勢が足音をたてて、一時に入ってくるさま。
物事が一時に立て込むさま。

【とことこ】
小またに、足早に歩くようす。

【どっかと】
重い物を置くさま。
重々しく腰をおろすさま。どっかり。

【とっちり】
酒を十分に飲むさま。
酒に酔ってぐでんぐでんになるさま。

【とぼとぼ】
元気なく寂しそうに歩むさま。

【にょろり】
「にょろにょろ」に同じ。

【ぬうっと】
⇒ぬっと

【ぬっくと】
勢いよく立つさま。すっくと。
まっすぐ毅然と立っているさま。

【ぬっと】
音もなく、突然目の前に現れたり、急に動いたりするさま。
急に立ち上がるさま。
人などが、威圧するように突っ立っているさま。

【のしのし】
大きくゆったりと足をふみしめて歩くさま。のっしのっし。

【のそり】
動作が鈍く、のろいさま。のっそり。

【のたり】
のんびりしているさま。ゆるやかに動くさま。

【のたりのたり】
ゆるやかにうねるさま。のんびり動くさま。

【のっしのっし】
体の重いものが大きくゆったりと歩くさま。

【ぱくっと】
大きな口で、一口に食べるさま。
破れ目などが大きく開くさま。

【ぱくり】
大口をあけて物を食うさま。
割れ目などが大きく開くさま。ぱっくり。

【ばたくさ】
あわただしく事をするさま。ばたばた。

【はっし】
強く打ったり、勢いよく飛んでくる物を受け止めたりするさま。
堅い物どうしがぶつかる音を表す語。また、ぶつかるさま。
物の言い方が的確なさま。

【はったと】
「はたと」を強めていう語。

【ばっと】
「ぱっと」に同じ。

【ぱぱっと】
動作がすばやいさま。ぱっぱと。

【ばらりずんと】
一刀のもとに斬り下ろすさま。

【ばんばん】
鉄砲などを続けて打つ音を表す語。
ある物事を、勢いをつけてたくさんするさま。

【ぴくり】
痙攣(けいれん)するように急に小さく動くさまを表す語。

【ぴょいと】
身軽に動くさま。ひょいと。

【ひょっこり】
思いがけず人に出会うさま。ひょっくり。
不意に現れるさま。ひょっくり。
=ひょっくり

【ぴょんと】
身軽に飛びはねるさま。

【ぴょんぴょん】
繰り返し身軽にはねるさま。

【ひらり】
身軽に体をひるがえすさま。

【びらりしゃらり】
あちこちと動き回るさま。ぶらぶら。びらしゃら。
なびいてゆれるさま。

【ぶいぶい】
うるさく物を言いたてるさま。ぶうぶう。ぶつぶつ。

【ふうふう】
口をすぼめて繰り返し息をふきかけるさま。
苦しそうに激しく息をするさま。
仕事などに追われて苦しんでいるさま。

【ぷすり】
物をつき刺すさま。「ぶすり」より柔らかい物につき刺さる軽い音を表す。

【ぷっと】
閉じていた口を押し開いて息などが出る音を表す語。
吐き出すさま。
ふくらむさま。

【へたへた】
力が抜けて急に座り込んでしまうさま。

【べちゃくちゃ】
うるさくよくしゃべるさま。ぺちゃくちゃ。ぺちゃぺちゃ。

【ぺっと】
口から物を急に吐き出すさま。

【ぺろっと】
「ぺろり」に同じ。

【ぽいと】
物を軽く捨てたり投げたりするさま。
急に立ち去るさま。ふいと。

【ぼいん】
勢いよくけったりなぐったりするさま。

【這う這う(ほうほう)】
はうように歩くさま。やっとのことで歩くさま。
散々な目にあってかろうじて逃げだすさま。
あわてふためいて物事をするさま。

【ぽおん】
勢いよく打ったり、蹴ったり、放ったりするさま。

【ぼかすか】
つづけざまにたくさん打ったり、殴ったりするさま。

【ほかと】
大きな口をあけて、物を食うさま。ぱくりと。
激しく急に何かをするさま。また、突然ある状態が出現するさま。

【真っ暗三宝(まっくらさんぼう)】
めちゃめちゃ。

【勿(まな)】
(多く「…することまな」の形で)禁止を表す。…するな。

【まんじり】
ちょっと眠るさま。多く、打ち消しの語を伴って用いる。
じっと見つめるさま。

【妄りに・猥りに(みだりに)】
分別なく行うさま。
正当な理由や資格もなく行うさま。

【むくと】
「むっくと」に同じ。

【むくむく】
雲・煙などが重なり合ってわき出るさま。
感情などが高まるさま。
起き上がるさま。
柔らかいものが厚くふくらんでいるさま。
もそもそとうごめくさま。

【むくり】
「むっくり」に同じ。

【むしゃむしゃ】
勢いよく無作法に物を食べるさま。
髪の毛などが乱れもつれたさま。もしゃもしゃ。

【むずと】
急に強い力を入れてつかんだり組みついたりするさま。むんずと。
遠慮なく押し切ってするさま。

【むっくと】
寝ている人がにわかに起き上がるさま。むくと。むっくり。

【むにゃむにゃ】
意味のわからない言葉を口の中でつぶやくさま。

【むんずと】
「むずと」を強めた言い方。

【やわらやわら】
そっと。そろそろと。

【揺た揺た(ゆたゆた)】
物がゆっくりゆれ動くさま。ゆさゆさ。

【揺る揺る(ゆるゆる)】
ゆれ動くさま。ゆらゆら。

【良う・能う(よう)】
十分に。巧みに。上手に。
大層。はなはだ。
しばしば。たびたび。
下に推量または反語の語句を伴って、容易にあり得ないことの意を表す。どうして。なかなか。
下に打ち消しの語句を伴って、不可能の意を表す。…することができない。

【善く(よく)】
念を入れて行うさま。十分に。手落ちなく。ていねいに。
程度がはなはだしいさま。非常に。大変に。
頻度が高いさま。たびたび。しばしば。
困難なことをしたものだという気持ちを表す。
その行いをほめるときに使う。けなげにも。よくぞ。
逆説的に、そのおこないを非難したり、皮肉ったりする気持ちを込めて使う。ぬけぬけと。ずうずうしくも。あきれたことに。
うれしい、ありがたいという気持ちを表す。
事にあたって能力を立派に発揮するさま。じょうずに。みごとに。

【善くぞ(よくぞ)】
よくを強めた言い方。

【よろり】
足どりが確かでなくよろめくさま。よろよろ。

【りゅうりゅう】
刀・槍などを勢いよく動かすさま。